歯石を自分で取るのはOK?注意点も解説 - 瑞穂区・南区新瑞橋駅近くの歯医者【RYO JIMBO DENTAL 新瑞橋歯科・矯正歯科】

歯科コラム

歯石を自分で取るのはOK?注意点も解説

歯石を自分で取るのはOK?注意点も解説

こんにちは。

瑞穂区・南区の新瑞橋駅から徒歩4分の歯医者【RYO JINBO DENTAL 新瑞橋歯科・矯正歯科】です。

歯に付いた歯石は取ったほうがいいといいますが、自分で取っていいものか迷いますよね。

また、歯石を取る道具は市販されているけれど、自分で道具を使って取っていいの?という疑問についても詳しく解説します。

歯石が気になっているという方は、ぜひ本コラムを参考にしてみてください。

歯石は自分で取ることができる?

結論から申し上げますと、自分でスケーラー(歯石を取るための歯科用器具)を使って歯石を取ることは大変危険な行為です。

自分で歯石を取ると、歯茎を傷つけてしまったり、すぐに歯石が再発したり、縁下歯石(えんかしせき)が取れなかったりするので、歯石が気になる場合は、歯科医院を受診するようにしましょう。

歯科医院に行く時間がない方もいるかもしれませんが、歯石除去は40分から1時間程度で終了します。

歯科医院で国家資格を持った歯科衛生士に除去してもらうことが、安全できれいに歯石を除去する一番の近道です。

自分で歯石を取ると、手を滑らせて口腔内が傷ついてしまう恐れがあります。

また、自分でスケーラーを使用すると、どうしても歯の表面がでこぼこになってしまい、余計に歯垢や歯石が付きやすくなってしまいます。

中にはつまようじで歯垢を取る方もいますが、硬くなった歯石までは取ることができません。

スケーラーやつまようじを使って自分で歯石を取る行為は大変危険なのでやめましょう。

歯石とは?

食事をすると、食べ物から出た糖質によって酸が作り出され、歯の一番外側を覆っている表面の硬い層のエナメル質を溶かし、そこからカルシウムやリンを流し出します。

さらに、溶けることにより、口腔内にいる虫歯菌が歯の内部に入り込もうとします。

歯を虫歯菌の侵入から守るために、食後唾液の中に含まれるミネラル成分が歯の表面を再び覆おうとします。

これを「再石灰化」といいます。

再石灰化は虫歯の進行をとめるのですが、この際に歯垢が含まれてできたものが歯石です。

歯石の状態となると、歯ブラシでは除去ができなくなります。

歯科医院で除去をしなければ、歯石は基本的に取り除くことはできません。

歯石には「歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)」と「歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)」があり、歯肉縁上歯石とは歯茎の上に付着している歯石で、色は黄色がかった白色をしています。

歯肉縁下歯石は歯茎の溝や、歯周ポケットの中で血液と唾液で作られるため、自分では確認できませんが、歯科医専用の器具を使えば比較的スムーズに除去できる歯石です。

普通の歯石は白い色をしていますが、歯茎から出血している場合、赤血球によって歯石が黒くなってしまいます。

黒い歯石は白い歯石よりもとても深刻です。

歯茎から出血がある場合、9割は歯周病といわれ、黒い歯石がある方は歯周病の可能性がとても高いといえます。

歯石を放置すると以下のようなトラブルに見舞われます。

・歯周病と虫歯
歯石の上にさらに歯周病菌や虫歯菌が付着します。
歯石は表面がざらざらしているため、歯垢や細菌が増殖しやすくなっています。

 ・口臭の原因
歯石の中の細菌が硫化水素やメチルメルカプタンという、タマネギの腐った臭いや、卵が腐ったような臭いのガスを発生させ、口臭の原因となります。

・炎症
歯と歯茎の間に歯石がたまると炎症を引き起こしてしまいます。
歯茎から出血をしたり、膿がたまったりすれば、こちらも口臭の原因となります。
歯石が血で黒くなるため見た目にも影響を及ぼします。

自分で歯石を取るリスク

あらためて自分で歯石を取るリスクについて解説します。

(1)歯茎を傷つける恐れがある
スケーラーは刃物のように鋭いため、歯茎を傷つけてしまう恐れがあります。
スケーラーが歯茎に当たり、出血や炎症を引き起こすこともあり、危険なのでやめましょう。

(2)歯石をきれいに取り切れない
歯石は歯と歯の隙間にしっかりと付いているので、うまく力を入れないと取れません。
歯周ポケット内の歯石は市販のスケーラーではすべてを取り除くことはできません。

(3)スケーラーの衛生を保つことは難しい
歯科医院では、専用の高圧蒸気滅菌器(オートクレーブなど)でスケーラーを滅菌して使用します。
自宅で使う場合はきちんと滅菌することができないため、雑菌などが傷口に入る危険性があり、病気になるリスクが高まります。

歯科医院で歯石を取る方法と流れについて

歯科医院で歯石を取るためには、まず口腔内の状態を検査します。

歯茎の状態や、歯周ポケットの深さ、出血の有無、歯の揺れ具合などを調べ、検査が終わったら下記の流れで歯石取りを行います。

1.超音波スケーラーを使って全体的に歯石を除去し、超音波と水を使って歯石を取り除きます。

2.1では取れなかった歯石を手動用のスケーラーを使って取り除きます。
歯石の量によっては手動用スケーラーだけで除去できる場合もあります。

3. 歯周ポケットの奥や歯根まで歯石が付いているときは、ルートプレーニングという歯周ポケットにある歯石を取り除く治療が必要となる場合があります。
歯茎の中に器具を入れるため、通常の歯石取りよりも若干の痛みを感じます。

※ルートプレーニングではスケーラーを用いて、歯周ポケットの奥深くにある歯石や歯周病菌に汚染されたセメント質をガリガリと落としていきます。

歯根面を硬く滑らかに仕上げることで、歯周炎の原因を取り除きます。

※歯科医院によってはルートプレーニングを取り入れていない場合があります。

定期検診でのこまめなケアが大切

2~3か月に1回は歯科の定期検診を受けるようにしましょう。

歯石除去は保険が適用され、歯石除去と一緒に虫歯検査と歯周病検査が必須です。

これらの検査代を合わせると、3,500〜4,000円ほど診療費がかかります。

歯石除去だけでは保険が適用されず、自由診療の場合はおおよそ8,000円が相場とされています。

歯科医院へ定期検診に行くことで未然に虫歯を予防できたり、歯石が固まる前の軽度のうちに除去できたりします。

また、歯石を防ぐためには毎日のセルフケアが大切です。

正しいブラッシングを行い、フロスや歯間ブラシを使って歯垢が付かないようにしましょう。

ブラッシングは、力を入れて歯を磨かず、歯と歯茎の境目に直角になるようにブラシの先をあてるようにします。

力を入れて磨くと歯の表面や歯茎が傷ついてしまいますので、軽い力で小刻みに歯を磨くようにしましょう。

まとめ:歯石の除去は歯科医院にご相談ください

自分で歯石を取る行為はリスクが伴うため、歯石除去をご希望の方は当院までご相談ください。

本記事のポイントをまとめます。

  • 歯石を自分で取ることは非常に危険
  • 自分で歯石を取ると口腔内を傷つけてしまう恐れがある
  • 歯石は歯科医院で除去する
  • 毎日のフロスやブラッシングのセルフケアが大切
  • 最低でも3か月に1回は定期検診を受ける
  • 歯石除去は40分から1時間程度で終了

歯石を放置すると、歯茎が腫れて出血したり、口臭や虫歯、歯周病の原因になったりします。

歯石の除去からアフターケアまで、患者さん一人ひとりに寄り添う、医療法人RJDの歯科医院までお気軽にご相談ください。

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