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歯科コラム

メタルボンドとは?ほかのセラミック治療との違いを解説!

メタルボンドとは?ほかのセラミック治療との違いを解説!

メタルボンドは、金属の土台にセラミックを加工した差し歯や被せ物です。
土台が金属なため強度が高く、変色しにくい特徴があります。メタルボンドは金属アレルギーの方は使えませんが、奥歯の歯ぎしりが気になる方でも使えるセラミックとしておすすめです。

本記事では、メタルボンドについて解説し、ほかのセラミック診療と比較しています。
メタルボンドのメリット・デメリットを知って、どの治療が自分に向いているのかを考えていきましょう。
セラミック診療を検討中の方は、必見です。

1.メタルボンドとは

メタルボンドとは、金属の土台にセラミックの表面加工を施した被せ物です。
強度が高く、症例が豊富であり、セラミック治療の選択肢として現在でも使われています。

メタルボンドは自費診療で、保険は適用されません。
しかし、医療費控除の対象となりますので、治療費の領収書は大切に取っておきましょう。
メタルボンドの寿命は約8年です。メンテナンス費用も予算に入れておくのがおすすめです。

2.メタルボンド以外の治療

セラミックを使った治療には、メタルボンド以外にも、さまざまな治療があります。
メタルボンドは他のセラミック治療と何が違うのでしょうか。
ここからは、メタルボンドと、メタルボンド以外のセラミック治療を比較していきましょう。

2-1. オールセラミック

オールセラミックは、土台から表面まですべてセラミック製のクラウン(被せ物)です。
費用相場は1本8万~18万円で、自然な透明感があります。

表面がツルツルしているため、プラーク(歯垢に細菌が繁殖したもの)がつきにくい特徴があります。
衝撃に弱く、欠けやすいのがデメリットといえますが、変色が少なく、自然な白さと美しさを備えた歯を求める方にはおすすめです。

2-2. ジルコニア

「ジルコニア」とは、人工ダイヤモンドにも使われる、ジルコニア製の被せ物での治療です。
ジルコニア治療には、オールジルコニアと、ジルコニアにセラミックを被せたジルコニアボンドがあります。

ジルコニアは強度が高く劣化も少ないため、比較的安定した被せ物といえるでしょう。
デメリットは、装着時に自前の歯を多めに削らなければいけないことと、研磨が難しいことです。
費用相場は1本12万~18万円と、やや高めとなっています。

2-3. ハイブリッドレジン

ハイブリッドレジンは、セラミックを高密度でレジン(プラスチック)に混ぜた素材で作る被せ物です。

プラスチック素材のレジンは、長期間の使用でツヤが失われやすいのがデメリットです。

しかし、ハイブリッドレジンはセラミックよりもやわらかい素材なため、噛み合う自前の歯を傷つけにくいメリットがあります。
費用相場は4万~12万円となっていて、比較的お財布に優しい素材といえます。

3.メタルボンドのメリット

土台に金属を使用した被せ物が、メタルボンドです。
ここからは、メタルボンドのメリットを説明していきます。

3-1. 強度が高い

メタルボンドのメリットは、強度が高いことです。
土台に金属を使用することで、オールセラミックより高い強度が得られます。

オールセラミックでは、割れたり欠けたりしやすい奥歯も、メタルボンドを使えば安定します。
食いしばり・歯ぎしりのある方でも安心して使えるのが、メタルボンドのメリットといえるでしょう。

3-2. 症例数が多い

メタルボンドは治療の歴史が古く、症例数が豊富にあります。
症例数が多いからこそ、自分の口に合っているのか、どれくらいの期間でメンテナンスが必要なのかなど、疑問を解決しやすいでしょう。
自分でメリットとデメリットを整理したうえで、選択できるのがポイントです。

4.メタルボンドのデメリット

歴史が古く、症例の多いメタルボンドですが、メタルボンドにもデメリットはあります。
ここからは、メタルボンドのデメリットをご紹介していきましょう。

4-1. 金属アレルギーのリスク

メタルボンドのデメリットの1つ目は「金属アレルギーのリスクがある」ことです。
メタルボンドは土台に金属を使用するため、経年劣化でサビが発生するリスクがあります。

また、溶けだした金属が体内に流れ出しやすく、メタルボンドの使用で将来的に金属アレルギーを発症するリスクはゼロではありません。

そして、すでに金属アレルギーを発症している方は使えないことを覚えておきましょう。

4-2. 審美性がやや劣る

メタルボンドの2つ目のデメリットは、色調がほかのセラミック治療より劣ることです。
メタルボンドは、土台の金属がセラミック越しに透けて見えるため、ほかのセラミッククラウンに比べてやや暗めの色調となります。

メタルボンドの使用にあたっては、長期間の使用で金属が溶けだし、歯茎が着色したり、黒ずんだりする可能性もあります。
歯茎の色を含め、全体的な口元の美しさを追究される方には、メタルボンドはおすすめしません。

4-3. 金属が見える可能性がある

3つ目のデメリットは、歯の裏側から金属が見える可能性があることです。
また、年齢によって歯茎が下がると、メタルボンドの土台の金属が露出することもあります。

奥歯治療ならあまり気にしなくても問題ありませんが、前歯にメタルボンドの使用を検討している方は、歯の裏側の審美性について、どこまで妥協できるか考えておきましょう。

5.まとめ

メタルボンドは強度が高く、治療の歴史が長いセラミッククラウンです。
審美性を追求するならば、オールセラミックやジルコニアがおすすめといえます。

しかし、メタルボンドは強度が高いため、歯ぎしりや食いしばりのある方の奥歯にはおすすめです。

金属アレルギーがない方で、オールセラミックの破損が気がかりな方、ジルコニアでは予算がオーバーしてしまう方は、メタルボンドを検討してみるのもよいでしょう。

見た目やメンテナンス費用、耐久性など、さまざまな観点からセラミッククラウンを選ぶことで、後悔するリスクも減らせます。
どの被せ物がいいのか悩んだら、ぜひRYO JIMBO DENTAL 新瑞橋歯科・矯正歯科でカウンセリングと見積もりを受けましょう。

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